今、マンガが売れないと言われています。
マンガが売れなくなったのには様々な理由があると思いますが、その中でもボクが特に感じるのは
選択肢増えすぎ問題
ちょっと前に比べてマンガの数(選択肢)がすっごく増えたなーと思っています。
ある有名な実験(ジャム理論)で「選択肢が増えすぎると、人は選択をやめてしまう」と言われています。
買う側からすると、変なマンガを買って失敗したく無いので「どのマンガが面白いか分かんないから、もう買うのやめた!」という状況を作り出してしまっているわけです。
ボク達がマンガ選びで失敗しない為にすることと言えば、試し読みと読者の感想を参考にすることです。
『アル』は、そんなマンガ選びで失敗したくない人にオススメするサービスです。
今回は『アル』の使い方と楽しみ方、使ってみての感想を書いていこうと思います。
『アル』とは
2019年1月にサービスが開始され、web版とアプリ版(iOS/Andorid)がリリースされています。

マンガファンのためのマンガサイト
マンガ情報サービス『アル』は”漫画ファンが、マンガをもっと楽しむことができるようにしたい”というコンセプトの元はじまったサービスです。
立ち上げたのは起業家のけんすう(古川健介)さん
『アル』を立ち上げたのは起業家の古川健介さん(通称:けんすう)という方で、ハウツーサイト『nanapi』や『アル』の前身となる『漫画ビレッジ』などのネットサービスを立ち上げてこられたスゲー人です。
『アル』は開始したばかりのサービスで、正直まだちょっと使いづらいなと感じる箇所もありますが、ネット黎明期から多くのネットサービスに携わってこられた方なので、これからのアップデートで改善されていくだろうと思っています。
実際ご本人も「残りの人生、全力ですべてを賭けてこのサービスに注力し、マンガに携わる人がみんな幸せにするような場所を作っていきたい」と言っているので、期待しときましょう。
『アル』の使い方
それでは実際に『アル』を使ってみての感想です。
まず、『アル』の主なサービス内容は以下の通りです。
- 無料試し読み
- マンガの購入
- 新刊の発売通知
- マンガの感想閲覧と投稿
- 好きなマンガのコマ投稿
- マイページの作成
各作品ごとにページがあり、上記のことが出来るようになっています。


無料試し読み
「無料で漫画が読めるって違法じゃないの?」と思うかもしれませんが、安心してください大丈夫です。
『アル』の試し読みは、少年ジャンププラスやマガポケ、pixivコミック、LINEマンガといった各出版社などが運営している、公式で漫画の試し読みができるサイトへリンクを貼っている仕様になっています。
ジャンプ連載の『ワンピース』であれば少年ジャンププラス、マガジン連載の『進撃の巨人』であればマガポケ…といった感じですね。
『アル』の良いところは、これらの漫画サイトを一括で集めてくれているので「あの漫画はどのサイトに行けば読めるんだっけ?」と自分で探す手間を省いてくれている点です。
無料で読むことが出来るのは最初の1話〜3話くらいで、全ての話を無料で読むことは出来ません。しかし、購入するかどうかの判断材料にするには充分ではないでしょうか?
もう一つ残念な点としては、公式で試し読みが用意されて無い作品は読むことが出来ません。
これは『アル』側ではどうしようもない問題ですので、公式で試し読みページが掲載されるのを期待するしかないのですが、電子書籍もドンドン浸透してきていますし、これから徐々に試し読み出来る作品は増えていくんじゃないかと思っています!
マンガの購入
各作品のページから作品を購入することもでき、基本的にはAmazonの商品ページへ飛ばされるようにになっています。
Amazon以外にもebook JapanやBookLive、楽天ブックス、LINEマンガ、BOOK☆WALKERで購入することも出来るようです。
新刊の発売通知
アプリ版では好きなマンガをフォローすることができ、フォローすることにより新刊の発売日に通知を受け取る事ができます。
好きなマンガでも意外と発売日は忘れがちなので、これは結構便利な機能だと思います。
『アル』が今までの発売日実績をもとに次巻の発売日予測もしてくれたりする機能もあったりします。
マンガの感想閲覧と投稿
好きなマンガに関してユーザーが感想を投稿する事ができます。
感想投稿の特徴は、マンガを批判する意見は無く”好きなところ”のみを投稿するように促している点です。
『アル』の基本コンセプトは「マンガ好きに、次に読むマンガをオススメする」ことです。
だから『アル』に批判や中傷は必要ないんです。
つまらないマンガ=投稿が少ないで良いじゃない?というのが『アル』の基本的な考えになっています。
好きなマンガのコマ投稿
『アル』の1番のウリであり特徴であるのが、このコマ投稿の機能です。
好きなマンガの好きなコマを、どうしてこのシーンが好きなのかといった感想と共に投稿する事ができます(出版社・作者から許諾を得ているマンガのみ)
コマ投稿は電子書籍であればスクショ、紙のマンガであればコマを直接撮影して行います。
このコマ投稿機能ですが「どんなコマでも投稿して良いのか?」という疑問が湧いてきます。
これに関しては公式のガイドラインも明確な基準を設けてません。
ガイドラインから読み取れる最低限のルールとしては
- 単行本未掲載の箇所は避けてね
- 作品に関する重大なネタバレシーンはやめてね
ってことくらいでしょうか。
「この投稿を見た人がマンガを読みたくなるようなシーンを投稿してね」っていうかなり曖昧な基準になっています。
マイページの作成
マイページの作成機能があり、自分が投稿したコマやフォローした作品などを確認することもできます。

自分以外のユーザーのページを覗くこともできますので、同じようなマンガの趣味の人にメッセージ送ったりとかユーザーのフォローが出来るのかな?とも思いましたが、現時点ではそのような機能は実装されていないようです。
個人的には他のユーザーさんとも繋がれるようになると楽しそうだなって思うんですけど、どうなんでしょうか?これから強化されていくんでしょうか…
まとめ
マンガ好きが好意的な感想や好きなコマで語りあい、次に読むマンガを発見できるのは、とても面白いコンセプトですよね。
ただ、ユーザー数が増えてナンボのサービスだと思いますので、現状ではまだまだ盛り上がりに欠けるかなーと思います。
- 新刊の発売通知が受け取れる点
- 『アル』上で、各マンガサイトの試し読みページに一括してアクセスできる点
上記の2点に関しては、現状でもかなり便利なので使って損は無いかなと思います。
ユーザー数が増えてくれば、どんどん盛り上がっていくサービスだと思うので、これからに期待していきたいですね。
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